いつブロ

いつまで続くか分からないブログ(仮)主に趣味やプログラミングに関するメモを書いています。

祝!SIerを卒業して1ヶ月経ちました

現在


ついにSIerから飛び出しました。
今はとある事業会社でプログラマーをやっています。
(社内SEと書かないのは何かSIerっぽくて嫌なんです。)
 

過去


社会人になって10数年SI業界にどっぷりと浸かっていまして、
ここ数年クラウドやIoTやら新しい技術というか仕組みが出て来ていたのに、
本業で使う事は全くありませんでした。
 
今思えば最初にプログラマーとして就職した会社は自分の会社でシステムを開発して売って行く感じだったのですが、会社に体力が無かったので新しい事をやろうとして失敗していた記憶があります。SIはSIなんですが、ただの下請けではなかった所は良かったと思います。
 
その後入った会社は完全なSIerでした。
1社は受託開発で、もう1社は客先常駐派遣でした。
受託開発はまだ面白かったです。自分の思い通りに仕事が出来ていた分、楽しい部分も辛い部分も味わえた気がします。
客先常駐派遣の方は、仕事をするのにも面接が必要という事にビックリしました。本当にビックリしてしまって自分の会社ってどこなんだろうという気持ちで3年程過ごしました。
3年も?と思うかも知れませんが、月に1回の帰社日があるだけなので、
どんな社員が居るのか、
どんな仕事をしているのか、
どんなスキルを持った人が居るのか、
全く分かりませんでした。
 
1社目のSIerは受託開発だったので自分で色々やる事が多かったのですが、
客先常駐派遣の方は単なる技術者で、やる事は決まっているのでそれ以外の事は基本的に他の人がやっていて、どんどん考える事が無くなって行きました。
人月単価というのにも驚きました。
1ヶ月の契約時間が160〜180時間などと決まっていて、それを下回れば会社に入るお金が減って、上回れば増える。下回っても自分に支払われる給料が減る事はありませんが、残業して上回れば残業代として加算されるという感じでした。
 
新しい技術や仕組み(自動化など)で効率を上げて作業時間が減っても会社に入るお金が減ると赤字社員となるのです。
短時間で成果を上げるとお客様には喜ばれますが、やり過ぎると赤字になるわけです。
会社としても収益が減るので、作業時間は下回らないようにして欲しいと何度も言われました。
ダラダラしないと会社からの評価が下がるんです。
こんなのおかしくないですか?
こんなビジネスモデルがおかしいと思います。
新しい事にもチャレンジ出来ないし、ある程度ダラダラしないとダメだなんて。
 

ターニングポイント


こういう事が随分続いていた時に、これじゃあダメだと思ってやりだしたのが社外の勉強会への参加でした。
そのときの心境はこちらに書きました。

k-koba.hatenablog.com

2014年がターニングポイントとなったのは確実ですね。
華やかなイメージがあったWeb業界の人達は、凄く主体的に行動を起こせる人が多い事や、同じSIerの中でも新しい取り組みを実際の業務に入れていたり、実は常駐先の人がMicrosoft MVPで同い年で勉強会主催者だったり、学生なのに(というのは語弊がありますが)学生でもどんどん新しい事を学んでいたり、OSSのコミッターだったり、それはそれは凄い人がたくさん居ました。
 
いつかそういう人達と一緒に新しい事をやりたいと思うようになりました。
でもまずは自分の会社でそういう雰囲気作りをしようと思って社内勉強会も何度か開催しました。付き合って下さった方々には感謝しています。
残念ながら、そもそも客先常駐で月に1回しか集まらない環境では社内で何かをするという事自体途方も無い労力を必要とするので長続きはしませんでした。
 
そんな中勉強会でたまたま知り合った人が、これから自分がやりたい事を既にやり始めていて、今まで自分がやって来た事が活かせそうで、遡ること高校の頃の経験も活かせそうな会社だったので思い切って人生をピボットしました。
 
たまたま35歳でプログラマー定年説の年齢ですが、派遣プログラマーやSEの35歳と事業会社のプログラマーの35歳とでは全く違うと感じています。
事業会社なのでずっとプログラムを書き続ける事もないと思いますが、事業自体が面白いのでプログラミング以外の仕事も面白そうです。
 

現在~未来


今はAWSやkintoneを使って社内の効率化を図っています。
言語は専らPythonです。楽です。
AWSを使った事ないままAWSの勉強会に参加した事があって、AWSやってる人って普段からEC2とかS3とかlambdaとか横文字言葉を言っているのを意味も分からず聞いていたのですが、最近漸く分かりました(笑)
ただのサーバーとストレージと実行環境かよって。それぐらいSIerAWSに疎い人が多いんじゃないかな?自分だけかもですが。
 
極言暴論じゃないけど、いわゆる社内SEと呼ばれる人達(もしくはそれに変わる新しい中の人達)がAWSを始めとするクラウドやIoTを使い出したら、今のSIerは本当に無用になるんじゃないかな?
社内の事に詳しい人がどんどん攻めのITをやって行くスピードに社外のSIerが追いつける筈もないと思います。
社外に出すのが面倒なので自分たちでやってしまうというのが今の感覚です。
 
今後はモバイルアプリやIoTにどんどん力を入れて行くのでとても楽しみです。
 
ついでに今の会社の事を少し書いておくと、今までの会社には無かった事の一つが毎朝の朝励です。
毎日交代で司会と3分間スピーチがあり、スピーチに対しての意見の発表など、全員が積極的に意見を述べていて朝から頭の準備運動が出来ていてシャキッとします。
こういうの結構好きです。
それに毎週月曜日には社長の講話があるので、会社がどういう方向に向かっていっているのか再確認出来ますし、やる気を起こさせて貰えるのでこれが凄く良いです。
朝礼がダメだという人も居ると思いますが、それは朝礼の内容がダメなんだと思います。
私も以前の会社の常駐先で社員がスピーチをしている朝礼を色々見て来ましたが、総じて声が小さくて何を言っているのか分かりませんでした。こういうのはさっさと止めた方が良いんじゃない?といつも思っていました。
 
今の会社には面白い朝励があります。
入る前にも色々聞いていましたが、入ってから社員全員の熱さを肌で感じています。
私も負けないようにテンション上げて行きたいと思います。
 
廊下ですれ違うときに、うつむいて歩く事もなくなりました(笑)
SIerで客先常駐の皆さん、うつむいて歩いていませんか?(笑)
朝の「おはようございます。」も半径1mぐらいしか聞こえない声じゃないですか?
もっと活き活きと働く方が自分にも家族にも会社にも良いと思いますよ。  

おまけ


入社祝いとして課長からこんな本をプレゼントしてもらいました。
読みたいと思いながらも読んでなかった本なのでちょうど良かったです。
表紙だけで嫌煙していたのが勿体無かったです。
最初の「日本語版まえがき」を読めば後はスラスラ読めます。

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

 
 
こういうのを書いているとこのテーマにピッタリだったかもですね。
この回は行きたかったのですが、社員旅行のため行けなくなったのが残念です。
でも人生初の社員旅行なのでそっちはそっちで楽しみです。 devlove-kansai.doorkeeper.jp  
 
それと、ちょうどクラウドに強い会社の合同採用イベントがあるそうなので、
情報交換のために参加しようと思います。
※転職するつもりはありません(笑) kansai-recruit.connpass.com